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2 0 1 8 年 3 月 2 0 日 株式会社日本格付研究所(JCR)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。
ルノー
(証券コード:-)【見通し変更】
外貨建長期発行体格付 A-
格付の見通し 安定的 → ポジティブ
【据置】
債券格付 A-
■格付事由
(1) フランス政府が 15%の株式を保有する欧州大手自動車メーカー。格付は、フランスを中心とする欧州に
おける強固な事業基盤、日産自動車(日産)との提携深化により発現しているコスト構造の改善および比
較的良好な財務構成を主に反映している。主力の自動車部門は、新世代車両設計技術「コモン・モジュー
ル・ファミリー(CMF)」を適用した新車投入やパートナー企業からの生産受託増による自動車販売の増
加などから収益力が改善している。堅調な業績を背景にネットキャッシュを積み上げており、財務は着実
に改善している。現状の収益力を勘案すると排ガス問題の影響などを吸収し、比較的良好な財務構成を維
持できる可能性が高まっている。以上を踏まえて、格付の見通しを安定的からポジティブに変更した。
(2) 提携相手である日産、16年に日産が株式の34%を取得した三菱自動車を含むアライアンスの17年の自動
車販売台数は1,060万台となり、世界第2位。当社の販売台数は376万台であり、約半分を欧州が占めて
いる。競争の厳しい欧州の自動車市場で比較的安定的な地位を築いており、電気自動車においては欧州で
主導的な地位にある。国際的な事業展開に関しては、ルノーが筆頭株主(43.4%)となっている日産と包
括的な提携をしているほか、ルーマニア、ロシア、韓国に主要な子会社を有している。従前は C セグメ
ントのメガーヌ、Bセグメントのクリオ、低価格モデルのロガンを主力車種としていたが、近年はサンデ
ロ、ダスター、キャプチャーの販売が好調なことから、主力車種への依存度が低下している。日産との協
業は CMF、パワートレインおよび次世代の電気自動車などの取り組みを通して年々深化する方向にある。
18年には55億ユーロのシナジー効果を創出するとしており、収益の下支えになるとみている。
(3) 17 年の欧州における自動車販売は、市場全体が前年比3.3%増となる中で、新車の投入が功を奏し、前年
比 5.6%増となり、市場シェアは10.8%と前年の 10.6%から上昇した。欧州以外の地域では、ロシアやア
ジアを中心に販売を伸ばしたことを主因に同 11.6%増となった。この結果、世界全体では同 8.5%増とな
り、市場全体の 2.3%を上回った。17/12 期の売上高は、自動車販売とパートナー企業への販売台数の増
加により大幅な増収となった。営業利益も原材料高や新興国の為替下落の影響を販売台数増、コスト構造
の改善、堅調な金融事業などで相殺し、二桁を超える増加となった。課題であった収益力も着実に改善し
ている。
(4) 財務構成は比較的良好である。自動車部門は堅調な業績によりフリーキャッシュフローを確保し、ネット
キャッシュが着実に積み上がっており、17/12期末で29.2億ユーロとなっている。当社は 22年までにネ
ットキャッシュポジションを 50 億ユーロ超とすることを目標としている。17/12 期末の同部門の自己資
本比率は、47.1%と比較的高い水準を維持している。
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https://www.jcr.co.jp/ ■格付対象
発行体:ルノー(Renault)
【見通し変更】
対象 格付 見通し
外貨建長期発行体格付 A- ポジティブ
【据置】
対象 発行額 発行日 償還期日 利率 格付
第 17 回円貨社債(2015) 700 億円 2015 年 11 月 26 日 2018 年 11 月 26 日 0.75% A-
第 18 回円貨社債(2016) 500 億円 2016 年 9 月 23 日 2019 年 9 月 20 日 0.23% A-
第 19 回円貨社債(2017) 634 億円 2017 年 7 月 6 日 2020 年 7 月 6 日 0.36% A-
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格付提供方針に基づくその他開示事項
1. 信用格付を付与した年月日:2018年3月19日
2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:増田 篤
主任格付アナリスト:内藤 寿彦
3. 評価の前提・等級基準:
評価の前提および等級基準は、JCR のホームページ(https://www.jcr.co.jp/)の「格付関連情報」に「信用格付の 種類と記号の定義」(2014年1月6日)として掲載している。
4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:
本件信用格付の付与にかかる方法の概要は、JCR のホームページ(https://www.jcr.co.jp/)の「格付関連情報」に、 「コーポレート等の信用格付方法」(2014年11月7日)、「自動車・自動車部品」(2012年3月26日)として掲載し ている。
5. 格付関係者:
(発行体・債務者等) ルノー(Renault)
6. 本件信用格付の前提・意義・限界:
本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。 本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての JCR の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性 の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外 の事項は含まれない。
本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、JCR が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入 手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。
7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:
・格付関係者が提供した監査済財務諸表
・格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明
8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:
JCR は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、 独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、 当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。
9. JCRに対して直近1年以内に講じられた監督上の措置:なし
■留意事項
本文書に記載された情報は、JCRが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また
はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、JCRは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、
的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、JCRは、当該情報の誤り、遺漏、また
は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。JCRは、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、
金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因
のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、JCRの格付は意見の表明であ
って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも
のでもありません。JCRの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として
発行体より手数料をいただいて行っております。JCRの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、JCRが保有しています。JCRの格付データ
を含め、本文書の一部または全部を問わず、JCRに無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。
■NRSRO 登録状況
JCRは、米国証券取引委員会の定めるNRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating Organization)の5つの信用格付クラスのうち、以下の4クラス
に登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則 17g-7(a)
項に基づく開示の対象となる場合、当該開示はJCRのホームページ(https://www.jcr.co.jp/en/)に掲載されるニュースリリースに添付しています。
■本件に関するお問い合わせ先